経時的優位感覚 (TDS: Temporal Dominance of Sensations)
Temporal Dominance of Sensations は、製品をテストしている間のさまざまな瞬間での優位な特性を検出するのに使用されます。XLSTATを用いるとExcelで利用可能です。.
Temporal Dominance of Sensations (TDS)とは何か?
経時的優位感覚 (TDS: Temporal Dominance of Sensations)は、経時的多次元官能評価法です(Pineau, Cordelle & Schlich, 2003)。パネリストは、特性のリストを提示され、製品を消費する間の優位なそれを選ぶように依頼されます。有意な特性とは、任意の時間に最も著しい知覚です(Pineau et al., 2009)。
XLSTATのTDSツールは、製品の集合での優位特性を可視化できます。それは、官能データ分析メニューの下にあります。
2つのデータ形式が受け付けられます:
- 優位形式: XLSTATはExcel内に製品、パネリスト、特性、可能なセッションの組み合わせの数だけの行を持つ表があることを前提にします。データはバイナリで、任意の時間にある特性が優位として選択されると1、それ以外は0 となっています。パネリスト*製品*セッションの各組み合わせで、各特性が1回だけ出現しなければなりません。
- 誘出形式: XLSTAT はExcel内に任意の製品および可能な任意のセッションでパネリストによって選択される特性ごとに1行、選択の時間を格納する1列を持つ表があることを前提にします。そのデータの形式では、“開始” および“停止” 属性がなければなりません。パネリスト/製品/セッションの各組み合わせで、各特性が優位として選択された回数だけ出現するこことができます。
XLSTATでのTemporal Dominance of Sensationsのオプション
時間の標準化
- なし: データをそのままの状態で保持する(標準化しない)には、このオプションを有効にしてください。.
- 右: すべての終了時間を同じ尺度にするために時間を標準化するには、このオプションを有効にしてください。標準化された時間は、0から1の間に縮尺されます。各パネリスト*製品*セッションで時間は最大時間(評価の終了時間)で割られます。
- 左-右: すべての開始時間と終了時間を同じ尺度にするために時間を標準化するには、このオプションを有効にしてください。標準化された時間は、0から1の間に縮尺されます。各パネリスト*製品*セッションで、時間は最小時間(最初の特性が選択された時間)で縮尺され、最大時間(評価の終了時間)で割られます。
優位
有意水準 (%): 検定の有意水準を入れてください。
XLSTATでのTemporal Dominance of Sensations チャートのオプション
TDS 曲線
- スムージング: 曲線をスムージングするには、このオプションを有効にしてください。
- 確率限界: 優位の確率限界を表示するには、このオプションを有効にしてください。確率限界とは、ある特性がたまたま得られる有意率で、y P0=1/Kで定義されます。K は特性の数です。
- 有意度限界: 優位の有意度限界を表示するには、このオプションを有効にしてください。有意度限界とは、有意率がP0よりも有意に高いと見なされる最小値です。
TDS 帯域
- 帯域 (はい/いいえ): すべての有意な有意特性を1つの帯域で表示するには、このオプションを有効にしてください。
- 属性ごと帯域: 2次元のバンド・プロットを表示するには、このオプションを有効にしてください。任意の特性が有意に優位である各期間で、その期間での平均優位率に関連する高さで帯域が描かれます。
結果
優位/製品/特性: 優位/製品/特性の表は、各時点での優位率/製品および特性を示します。
TDS曲線: 各製品で、時間に対してプロットされた各特性の優位率を示すプロットが表示されます。優位率は、任意の特性が優位として評価された評価(パネリスト*セッション)の割合として、各時点について計算されます(Pineau et al., 2009)。ユーザー設定により、優位率はキュービック・スプラインでスムージングできます。ユーザー設定により、確率限界と有意度限界が表示されます。
はい/いいえ帯域: 各製品について、有意な有意特性を単一の帯域で示すプロットが表示されます。帯域は、色づけされた矩形を積み重ねて構成されます(Monterymard et al., 2010)。帯域の全体の高さは一定です。x軸が時間を表します。
属性ごと帯域: 各製品について、有意な有意特性を帯域で示すプロットが表示されます。x時間は時間を表し、y軸はさまざまなディスクリプタを示します。帯域の高さは平均優位率に比例し、ユーザーが各特性の重要度を推定することを可能にします (Galmarini et al., 2016)。任意の各期間で、帯域の高さは任意の製品での期間全体の平均優位率を最大優位率で割って計算されます。.
References
Galmarini, M. V., Visalli, M., & Schlich, P. (2016). Advances in representation and analysis of mono and multi-intake Temporal Dominance of Sensations data. Food Quality and Preference.
Monterymard, C., Visalli, M., & Schlich, P. (2010). The TDS-band plot: A new graphical tool for temporal dominance of sensations data. In 2nd conference of the society of sensory professionals (pp. 27–29).
Pineau, N., Cordelle, S., & Schlich, P. (2003). Temporal dominance of sensations: A new technique to record several sensory attributes simultaneously over time. In 5th Pangborn symposium (p. 121).
Pineau, N., Schlich, P., Cordelle, S., Mathonnière, C., Issanchou, S., Imbert, A., Rogeaux, M., Etiévant, P. and Köster, E. (2009). Temporal Dominance of Sensations: Construction of the TDS curves and comparison with time–intensity. Food Quality and Preference, 20(6), pp.450-455.
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