手法比較

手法比較を使用するとき

新しい手法を開発するとき,それが参照手法または比較手法と同様な結果を与えるか否かを確認したいだろう.もし差があるなら,その原因を調査するべきである.それはスケールの変動での位置に依存するバイアスが原因であるかもしれない.さらに,新しい測定手法が経済的理由で好まれるが,参照手法ほど性能がよくないなら,バイアスを考慮に入れてその結果を報告してもよいだろう.

手法比較のためのXLSTATツール

XLSTAT は,ある手法の性能を他の手法と比較して評価するための一連のツールを提供する.

手法比較のための対応のあるt-検定

比較手法のなかで,対応のあるt-検定 が計算できる.対応のある t-検定は,対立仮説Ha に反して,2つの手法の結果の間の差の平均が0と異ならないという帰無仮説 H0 を検定することができる.

手法比較のための散布図

まず,検定されている手法に対抗する参照または比較手法を比較するために,散布図 を描くことができる. データが一致線(対角線)の両側にあって接近しているなら,接近してい矛盾のない結果を与える.データが一致線の上側にあるなら,新手法は問題の値を過大評価する.データが線の下側にあるなら,少なくとも比較または参照手法を比較して,新手法は問題の値を過小評価する. データが一致線と交差しているなら変動の大きさによるバイアスが存在する.データが一致線のまわりにランダムにあって,いくつかのオブザベーションが線から遠くにあれば,新手法はあまり良い性能ではない.

手法比較のバイアス

バイアスは,2つの手法の間の差の平均(または差%または比)として計算される.複製がある場合,最初のステップは複製の平均を計算する.標準偏差は,信頼区間も計算される. 理想的には,信頼区間は0を含むべきである.

注意: バイアスはBland Altman 分析で選ばれた基準(差,差 % または比)ごとに計算される.

Bland Altman および相対比較法

Bland と Altman は,テスト (T) と比較または参照手法 (S)から得られる結果の平均(T+S)/2 ではなく, 2つの手法の間の差(T-S)をプロットすることを推奨している.理想のケースでは,差とバイアスがあるかないかの平均との間には,何ら相関があるべきではない. XLSTAT は相関が有意に0 から異なるか否かを検定する.プロットの座標には選択可能性がある: 差 (T-S),sum (T-S)/(T+S)の%としての差, 比(T/S)から選ぶことができる. Bland Altmanプロットでは, XLSTAT はバイアス線,バイアスまわりの信頼線,個々の差(または差%または比)まわりの信頼線を表示する.

手法比較のためのヒストグラムと箱ひげ図

 差(または差%または比)が正規分布しているという仮説(バイアスと個々の差の信頼区間を計算するために使用される)を検証するために,差(または差%または比)のヒストグラムと箱ひげ図がプロットされる.標本のサイズが小さい場合,ヒストグラムはあまり重要ではなく,箱ひげ図のみを考慮するべきである.分布が正規分布でないようであれば,正規性検定でその点を検証したほうがよいかもしれない.そして信頼区間を注意深く考慮するべきである.

手法比較のための差分プロット

差分プロットは,両方の手法の平均に対する,またはバイアスの推定による参照手法に対する2つの手法の間の差を,選ばれた基準(差,差%,または比)を用いて示し,標準誤差や信頼区間も表示される.